妥協のない鋳造を可能にするCastable Wax 40 Resin

Castable Wax 40 Resin 3D printed molds and final rings

Formlabsはこのほど、インベストメント鋳造による宝飾品のダイレクト製造を可能にする最新レジン、Castable Wax 40 Resinを発表しました。Castable Wax 40 Resinは、固体と液体のワックスを絶妙なバランスで混ぜ合わせることで、膨張率を低く抑えながら、非常に優れた鋳造性能を発揮できるよう、Formlabsが新規に開発したレジンです。 

Castable Wax 40 Resinは、業界トップクラスの鋳造性能とFormlabsの代名詞である直感的なワークフローを組み合わせたレジンでもあります。ジュエリービジネスに新規に参入したビギナーであるか、長い歴史を誇る老舗の宝石商でるかに関わらず、また特注品の製作を主体とする小規模なカスタムショップであろうと、大量生産が可能な宝飾品の専門工場であろうと、Castable Wax 40 Resinは幅広いニーズや要件に対応できる汎用ジュエリー系レジンです。Formlabsでは、Castable Wax 40 Resinを開発するにあたり、3Dプリントで製作する宝飾品の制約や限界を可能な限り取り払い、より簡素で効率的な製品作りを可能にすることを目指しました。

高度な化学構造と量産グレードの信頼性

Castable Wax 40 Resinは、鋳造の信頼性を何よりも重視する宝石職人にうってつけのレジンです。Castable Wax 40 Resinは、さまざまな鋳造条件を想定して、どのような環境でもきれいに燃え尽きるよう、研究所や鋳造施設でストレステストを重ねて完成させた素材です。Castable Wax 40 Resinを使えば、製作工程の見直しに費やす時間を減らし、失敗に終わる鋳造品や修復が必要な欠陥品の発生を防ぐことで、全体のコスト削減を図ることができます。

Formlabsでは、Castable Wax 40 Resinがどこまで過酷で厳密な宝飾品の製作条件に対応できるかを検証するに当たり、Rio Grande Jewelryとパートナーシップを組み、同社から専門的な知見を得ました。鋳造自体が非常に複雑な作業であるため、鋳造に使う素材が不安定要素を追加することが避けなくてはなりません。その点、Castable Wax 40 Resinには。安心して使っていただけるだけの高い信頼性があり、収益性を向上させる実績もあります。

さまざまな複雑な条件の下でも、きれいに燃え尽きる、用途が幅広い鋳造用レジン

宝飾品の製作に使用するインベストメント鋳造用金型は、何百年前からさほど変わっていません。しかし、その金型の中で成形するパターンは時代に応じて変化してきています。宝飾品のインベストメント鋳造にはワックスを使用するため、レジンが完全に燃え尽きるまで金型が耐えられないことに苦慮する宝石職人も少なくありません。レジンの鋳造は、非常に細かい特徴の造形が可能なことで知られていますが、多くの宝石職人はこれまで、鋳造すること自体が難しいのであれば、ディテールに凝っても意味がないと感じていました。 

Castable Wax 40 Resinは、この矛盾を見事に解消できます。Formlabsは、脆弱なインベストメント鋳造用金型でも十分にディテールの凝った宝飾品の製作が可能な素材としてCastable Wax 40 Resinを開発しています。どのようにしてそれが可能か?Castable Wax 40 Resinで作るパターンは、注入した蝋が溶けるにつれ、金型の中で収縮するため、酸素が入ることで燃焼を加速し、同時に鋳物欠陥の原因である膨張を抑えることができます。

それが何を意味するかというと、Castable Wax 40 Resinを使えば、文字を彫り込んだり、穴や溝を設けたりした厚みのある宝飾品の鋳造を可能になるということです。 

逆にブライダルジュエリーのように、非常に細かく入り組んだ形状の宝飾品の製作にもCastable Wax 40 Resinは非常に適した素材です。

Infographic - Castable Wax 40 Resin - 3D printing material

どのような現場でも非常に大きな成果が得られます

Formlabsでは、鋳造工によって作業プロセスが微妙に違うことを認識しています。しかし、Castable Wax 40 Resinを使えば、その違いを気にすることはありません。Castable Wax 40 Resinなら、どのようなデザインの宝飾品でもほぼすべて、通常の焼成プロセスで鋳造することができます。また、Castable Wax 40 Resinは、米国、欧州やアジアで広く使われているインベストメントパウダーに対応できるように設計されていますので、世界中の鋳造環境で活用できます。 

Castable Wax 40 Resinは、ジュエリーデザイナーにも広く利用していただける素材です。もしデザイナーがレジンのパターンを、鋳造工の生産ラインの仕様に合わせて考案し、そのデータを鋳造工に送ることができるようになれば、大きなコストダウンに繋がります。Castable Wax 40 Resinを使えば、鋳造後の研磨やレーザー溶接の必要性も、デザインの修正や試験サイクルの頻度も減らすことができます。Castable Wax 40 Resinなら、優れた鋳造結果がいち早く得られます。

Castable Wax 40 Resinを3Dプリントのワークフローに統合しましょう

従来の伝統的なワックスカービングのワークフローに比べて、デジタル3Dプリントのワークフローを完了できる時間は遥かに短いです。デザイン作業をデジタル化すれば、極めて複雑な特徴を盛り込んだデザインでも非常に正確に効率よくモデル化できるため、ジュエリーの可能性を無限大に広げることができます。しかも、一点物の特注デザインでも、そのデータを容易に保存できますので、いつでも必要に応じて部分修正したり、作り直したりできます。Castable Wax 40 Resinで3Dプリントした鋳造用のモデルは、ワックス注入法と同様の結果が得られるため、製作プロセスの効率化を大いに図ることができます。

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Castable Wax 40 Resinを使い始めましょう

Castable Wax 40 Resinは、鋳造プロセスを簡素化し、幅広いデザインに対応できるように、3Dプリントの最新エコシステムに全面的に支えられた新素材です。デジタル3Dプリントのワークフローにシームレスに移行できるように設計されたCastable Wax 40 Resinなら、様々なデザインコンセプトを容易に考案し、繰り返し微調整を加え、その結果として生まれる最終デザインのデータを保存できるようになります。考えられる最も大胆なデザインの宝飾品をCastable Wax 40 Resinで具現化しましょう!