ジュエリー用3Dプリント
ジュエリー分野での3Dプリント活用術

ジュエリー製作・鋳造のための3Dプリント活用法

カスタムジュエリーを手がける小売業者からデザイナー、大規模な生産を行う鋳造工房まで、その事業規模に関わらず、信頼性の高いFormlabsの製品でビジネスをスケールアップできます。

ジュエリー製作向けの完全な3Dプリント製品

Formlabs SLA光造形プリンタのシームレスなプリント工程、高精度、滑らかな表面品質で、デザインから製作までスムーズな移行を実現します。試着用ピース、すぐに鋳造可能な特注ジュエリー、再利用可能なジュエリー成形型の3Dプリント、Formlabsは様々な用途に最適な材料を取り揃えています。

Formlabs製品

Formlabsの鋳造対応レジンを比較

Castable Waxレジン

代表的な用途

フィリグリー(金線細工)
軽量ジュエリー
歯科

対応プリンタ

Form 2
Form 3/B/+
Form 3L/BL
Form 4/B
Form 4L/BL

True Castレジン

代表的な用途

中重量ジュエリー
メダリオン
フィギュア
小型エンジニアリング部品(最大厚み5mm)

対応プリンタ

Form 4/B

Castable Wax 40レジン

代表的な用途

中重量ジュエリー
小型エンジニアリング部品

対応プリンタ

Form 2
Form 3/B/+

なぜ今、デジタル化か?

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コストの削減

金型製作への先行投資が不要になり、人件費も削減できます。
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製作期間の短縮

高品質な原型をわずか24時間以内に製作できます。
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設計の自由度

ワックス型では実現が難しい繊細な形状にも対応できます。

True Castレジンでインベストメント鋳造

わずか数時間で鋳造用の型を製作。時間と手間を削減できます。FormlabsのSLA光造形3Dプリンタが誇る迅速なプリント工程と精度、表面品質で、デザインから製作までスムーズな移行を叶えます。

原型の設計
1. 原型の設計

CADソフトウェアを使って原型を設計します。設計ガイドラインとベストプラクティスについては、True Castレジンの活用法・使用ガイドをご覧ください。

原型を3Dプリント
2. レジンの予熱と混合

プリント前にレジンを予熱して混ぜ合わせ、ワックス成分を完全に液化させ均一に分散させます。

原型の準備
3. 原型を3Dプリント

Formlabsの定める手順に従い、True Castレジンを使って3Dプリントします。

シェルモールドの製作
4. 原型の洗浄

プリントした原型をIPA(イソプロピルアルコール)を入れたForm Washで5分間、未硬化レジンがすべて除去されるまで徹底的に洗浄します。清浄なIPAで再度すすぎ、原型が完全に綺麗になったことを確認します。造形品に未硬化レジンが残っていると、鋳造欠陥の原因となることがあります。

原型を溶かして排出
5. 圧縮空気で乾燥

圧縮空気を使用して、造形品を完全に乾燥させます。これにより、鋳造前に造形品に未硬化レジンやIPAが残っていない状態にします。

鋳造
6. 原型の二次硬化

最良の鋳造結果を得るために、プリント中に開始された重合反応を完了させるため、造形品を二次硬化します。これにより、原型の強度と堅牢性が向上し、鋳造プロセス中の欠陥が減少します。

シェルモールドの除去
7. スプルーツリーを作る

鋳造のために、プリントした原型をスプルーワックスでワックスツリーに取り付けます。鋳造用フラスコにツリーを取り付ける

切り離し
8. 鋳型を準備する

インベストメントメーカーの指示に従い、インベストメントと水を混ぜ合わせます。インベストメントをゆっくりとフラスコに注ぎ込みます。

原型を溶かして排出
9. 焼成

フラスコを炉に入れ、インベストメント材料メーカーの推奨焼成スケジュールに従って焼成を行います。

鋳造
10. 鋳造

金属材料をフラスコに流し込みます。

シェルモールドの除去
11. 鋳造品の回収

鋳造品をツリーから取り外し、必要に応じてサンドブラストで残っているインベストメントを除去します。

切り離し
12. 仕上げ

後処理と必要に応じて仕上げ処理を行います。

試着・コンサルティング

試着・コンサルティング

Formlabs SLA光造形プリンタの強みを活かした試着用ジュエリーの製作で、お客様に興奮と笑顔を届けるコンサルティングを提供できます。SLA光造形3Dプリントは、従来のワックスよりも頑丈でコストパフォーマンスの高いピースの製作が可能で、作り直しや調整もわずか数クリックで簡単に行えます。

量産向けの鋳造用ゴム成形型

ゴム成形用の原型を3Dプリントで製作し、試作・検証の反復プロセスの高速化やコスト削減を実現。3Dプリント製の原型で、インベストメント鋳造用のワックス型を大量に製作できます。冷間成形(RTV)に最適なスタンダードレジン、天然ゴムの加硫処理時の高温にも耐えられるHigh Tempレジンなど、様々な材料を取り揃えています。

量産向けの鋳造用ゴム成形型

ジュエリー製作や鋳造に役立つリソース

3Dプリントを既存の作業工程に組み込む方法を様々なリソースでご紹介しています。技術資料の無料ダウンロード、
ウェビナーの視聴、ジュエリー製作用途での
3Dプリント工程の導入に関するガイドなどをご覧いただけます。

True Castレジンを使ったプリントと鋳造方法
サポートガイド

True Castレジンを使ったプリントと鋳造方法

Castable Waxレジンでジュエリーの3Dプリントと鋳造を叶える方法
ウェビナー

Castable Waxレジンでジュエリーの3Dプリントと鋳造を叶える方法

ジュエリーの基本設計パラメータ、サポート材、方向づけの詳細
技術資料

ジュエリーの基本設計パラメータ、サポート材、方向づけの詳細

3Dプリント製の成形型で加硫ゴムを成形
技術資料

3Dプリント製の成形型で加硫ゴムを成形

ジュエリー鋳造
シングルクォーテーション(一重引用符)

「レジンで厚みのあるピースを鋳造しようとすると、必ず課題に直面していました。クラスリングへの文字入れや断面図の厚いモデルなど色々とありますが、一番多いのは鋳造の失敗です。Castable Wax 40レジンは通常の射出用ワックスに驚くほど近い仕上がりになります。ワックスの含有率が高いことでスプルーもしっかりとくっつきますし、表面の仕上がりも素晴らしく、手で持ってみると質感までワックスにそっくりです。大きめのモデルでも、レジンを使った鋳造がこれまでになく簡単になりました」

Scott Bradford, Rio Grande Jewelry、ジュエリー技術チーム

Form 4