3Dプリントを用いたシリコンおよびゴム製のパーツ生産

柔らかく柔軟性のあるパーツの少量生産は、技術的な難しさを伴い、高コストかつ時間のかかる工程です。多くのプロフェッショナルたちは、シリコン製パーツの金型および鋳型のラピッドツーリングや、柔軟なパーツの直接プリントに3Dプリントを用いています。デスクトップ型3Dプリンタは、CADソフトにおけるデザインの自由度、高い精度、反復検証のしやすさ、そして納期の短縮等、多くのメリットをもたらします。

シリコンおよびゴム製パーツの少量生産のラピッドツーリング

3Dプリントを使ったラピッドツーリングと従来の製造方法を組み合わせることで、柔軟で素早く、規模調整可能な、コスト効率の良い金型製作プロセスを用いて、数量限定のシリコンやゴム製パーツを製造できます。3Dプリントされた金型や鋳型が使える製造方法は以下のとおりです:

射出成形
圧縮成形
鋳造
オーバーモールド成形およびインサート成形

その仕組みとは?

ステップ 1

デザイン

CADで金型をデザインします。パーツの形状やデザインによって、圧縮成形、射出充填、オーバーモールド、卵殻モールド用の金型を製作します。
ステップ 2

3Dプリント

Formlabsの充実した材料ライブラリから用途に合った材料を選択し、FormlabsのSLA方式3Dプリンタで金型をプリントします。
ステップ 3

金型を充填

保護用コーティングと離型剤を用いて鋳造用の金型を準備します。その後、選定したシリコン材料で金型を充填します。
ステップ 4

後処理

シリコン製パーツを離型し、カットで整え、必要であれば後処理を行います。

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シリコン成形についてのウェビナー
オンデマンド方式のウェビナー

3Dプリントした金型を使ってシリコン製パーツを生産する方法

VItal Auto社の自動車
ホワイトペーパー

3Dプリントした金型でシリコン製パーツを生産

Psyonic社はシリコンインサート成形で義手用の指を製造しています。
ケーススタディ

アディティブマニュファクチャリングを使って義手を開発したPSYONICの事例

Dame Products社はシリコンインサート成形で顧客向けベータ版試作品の内部装置を封入しています。
ケーススタディ

シリコンオーバーモールドで顧客用ベータ版をプロトタイプ

柔らかく曲がりやすいパーツを直接3Dプリント

シリコン、ウレタン、ゴム製パーツの金型の製作も、外注に頼らず内製化できます。Formlabsの3Dプリンタと材料を使うと、複雑で、柔軟性や弾力性、耐久性のある少量パーツの試作品や、さらには実製品パーツも、数時間のうちに内製で製造できる方法がいくつもあります。   

材料を見る

水泳用ゴーグル
柔らかく曲がりやすいパーツのプロトタイプ
Elastic 50Aレジン
ストラップなどの装着器具
圧縮性ボタン
伸縮性のある筺体や覆い
軟組織解剖
OXO社 皮むき器のプロトタイプ
硬質で柔軟なパーツのプロトタイプ
Flexible 80Aレジン
ハンドル、グリップ、オーバーモールド
クッション性、ダンピング特性、衝撃吸収性
シール、ガスケットやマスク
軟骨、腱、靭帯の組織構造
3Dプリントした靴底
量産用の弾力性パーツ
Reboundレジン
量産用のパーツ
高い弾性と強度を備えた構造
ハンドルやグリップ
複雑な構造のガスケットやシール材

様々な3Dプリントソリューション

OXO社のシリコン製ガスケット