新しいFlexible 80Aレジンでエラストマー部品の開発を加速

黒色の3Dプリント品を持つ人物。手前にはForm 4 3Dプリンタがある。

写真提供:FYi Design Dept.

FYi Design Dept.のR&Dチームは、3Dプリントを含む開発プロセスのすべてのステップを担当し、複雑なプロトタイプを数日で納品しています。そのため、高信頼で使いやすく、高速なテクノロジーを必要としていました。しかし、硬質部品から軟質部品へ移行し、スプリングバック、反発率、伸び、引裂強さなどの要件を満たしながら、機能的なアセンブリで使用するエラストマー部品を迅速に製作するというのは、簡単なことではありません。

「Flexible 80Aレジンは、反復設計やデザインのスピードアップを実現するうえで非常に強い武器になります。チームは特にこの材料の弾力性や伸び、引裂強さが気に入っています」

Derek Disanjh氏(FYi Design. R&Dメカニカルエンジニア)

審美性、機械的特性、使いやすさのバランスが取れたエラストマー材料を探していたR&DメカニカルエンジニアのDisanjh氏は、Flexible 80Aレジンを試してみることにしたと言います。

「新しいFlexible 80Aレジンのおかげで、Formシリーズの使いやすさ、スピード、信頼性を活かしながら、Carbonの材料に匹敵する柔軟材料を使えるようになりました」

Derek Disanjh氏(FYi Design. R&Dメカニカルエンジニア)

黒い部品を手でねじる
Flexible 80Aレジンで造形した黒い部品を持つ手

新しいFlexible 80Aレジンは、反発性、引裂強さ、破断伸びが向上(写真提供:FYi Design Dept.)。

マットブラックの仕上がりと強化された機械的特性を持つFlexible 80Aレジンは、Form 4世代のSLA光造形プリンタで簡単に造形が可能で、3Dニットに埋め込んだり、繊維構造体にラミネートしたりする部品を製作できます。FYiは、ウェアラブル技術やテクニカルアパレルのモデルを、ベータテストやコンセプト/デザインの初期評価に使用しています。

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最適なエラストマー材料を見つける

カナダ、ブリティッシュコロンビア州のスコーミッシュに拠点を置くFYi Design Dept.は、テクノロジー、ソフトグッズ、ハードグッズの研究開発を専門としています。以前は、Carbon 3Dプリンタで柔軟材料を使用してエラストマー部品を製作していたDisanjh氏は、材料自体は気に入っていたものの、ワークフローが難しく、チームの中でプリントの専門知識を持っているのは1人だけだったため、スケジュールが乱れがちだったと言います。そのような背景から、Disanjh氏は3Dプリント用のエラストマー材料の代替品を模索し始めました。

Disanjh氏が行ったテストでは、LOCTITE 3D IND402ではCarbonの材料ほどの性能が発揮されませんでした。同様に、FormlabsのFlexible 50Aレジンと旧バージョンのFlexible 80Aレジンも、Disanjh氏が求める性能と美観を実現できずにいました。

透明なFlexible 50Aレジンや旧バージョンのFlexible 80Aレジンとは異なり、新しいFlexible 80Aレジンで造形したパーツはマットブラックの仕上がりで、機械的特性も向上しています。反発弾性は4倍、引裂強さは2倍、破断伸びは2倍になり、旧バージョンと比較して耐劣化性も向上しています。

「部品の仕上がりは非常に重要です。材料の反発性にも驚きました。他の3Dプリント製エラストマーではここまでの弾力性は感じられません」とDisanjh氏は言います。

Disanjh氏がFlexible 80Aレジンを選択した理由は、見た目や機械的特性だけではありません。Form 4エコシステム全体に魅力を感じたからだと言います。

Flexible 80Aレジンで造形したサンプルパーツ
サンプルパーツ

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スピーディーで使いやすいエコシステム

「私たちの環境は非常にスピード感があります。これまで、モデルの納期は数日かかることもありました。だからこそ、『良い材料』を選ぶためには、材料特性の評価と同じくらい、スピード、実行力、後処理、プリントの信頼性、造形準備などのエコシステム全体が重要な要素になります」

Derek Disanjh氏(FYi Design. R&Dメカニカルエンジニア)

FYIは、FormlabsのForm 4世代SLA光造形プリンタ、Stratasys J850、HP MJF、Bambu LabのFDMプリンタなど、さまざまな3Dプリンタを使用しています。材料は、機械的特性や美観だけでなく、プリントのしやすさも考慮して選ばれます。 

「Formlabsのプリンタは、間違いなくエラストマー部品の製作に最適なソリューションです。R&Dプロセスと非常に相性が良いことがその理由です」

Derek Disanjh氏(FYi Design. R&Dメカニカルエンジニア)

Disanjh氏とそのチームは、すでにForm 4世代の3DプリンタでToughレジンファミリーを使用していました。チームの誰もがプリントできる簡単なワークフロー、納期厳守のために求められるプリントと後処理の信頼性とスピードを評価していると言います。

「Form Cure V2は高速なので、チームがFormエコシステムをより頻繁に活用するようになりました」とDisanjh氏は言います。Flexible 80Aレジンは2段階の二次硬化が必要で、1段階目は水の中に浸漬する必要がありますが、Form Cure V2での硬化にかかる時間は合計わずか10分であることからも、Disanjh氏は「その工程を辿るだけの価値があると思わせる結果が得られます」と言います。

手袋を着用した人物が、Form 4 3Dプリンタからビルドプラットフォームを取り外している様子。

Flexible 80AレジンはForm 4世代の3Dプリンタでの造形を前提に開発されたブラックの材料(写真提供:FYi Design Dept.)。

Form Wash Lのバスケット内で洗浄サイクルを開始する様子を上から見た写真

造形品は、Form Wash Lで洗浄してから二段階の二次硬化処理を行う(写真提供:FYi Design Dept.)。

手袋を着用した手でサポート材から造形品を取り外す様子

写真のFlexible 80Aレジン製パーツはサポート材を付けて造形したもの。二次硬化前にサポート材を除去する(写真提供:FYi Design Dept.)。

Form Cureの前で水と造形品が入ったビーカーを持つ人

水に浸して二次硬化を行うことで、表面のベタつきを抑え、滑らかな仕上がりを実現する(写真提供:FYi Design Dept.)。

プロトタイピング能力の向上

「現在は、設計、反復、プロトタイプ製作、そして実世界でのデータ取得まで、硬質プラスチックで行っているのと同じスピードで行えます。これにより、設計プロセスにおいて柔軟かつ弾性のある部品も硬質材料と同じように扱えるようになりました」

Derek Disanjh氏(FYi Design. R&Dメカニカルエンジニア)

Formlabsプリンタでの造形には大きすぎるパーツの場合は鋳造を使うこともありますが、金型の製作には形状や材料に関する深い知識が必要であり、離型も多くの部品で必要とされるラミネーションプロセスに支障をきたす可能性があります。Disanjh氏は、「さらに金型の設計やプロトタイプ作成はまた別の話で、開発期間がほぼ2倍になってしまう」と言います。

一方、Flexible 80AレジンとForm 4を使えば、「プリントボタンを押すだけで、硬質パーツで実現できるような実製品そっくりのパーツを手に入れられる。Tough 2000レジンがABSの材料特性に似ているのと同じ」だと言います。

材料から技術まで、Disanjh氏は、アイデアをさらに速く現実にするための新たなイノベーションを常に探し求めています。イノベーションに捧げる投資とこの姿勢が、FYiを世界で最も優れた設計・製作工房の1つにしています。

無料サンプルパーツをお申し込みいただくと、Flexible 80Aレジンの品質を直接ご確認いただけます。Form 4世代プリンタで実際に柔軟部品のプリントを始めるには、以下から材料のご購入にもお進みいただけます。