1週間に10,000点もの3Dプリント製品を納品するには、施設内のあらゆるスペースを最大限に活用する必要があります。そのためには、高速で信頼性が高く、造形単価の低いプリンタが必要です。
Autotivでは、200台以上のプリンタが24時間稼働し、ドローンやロボット、消費者向け製品、医療用プロトタイプを、米国をはじめとする世界中の顧客に提供しています。その多くが、1営業日ほどでの納品です。
「Autotiv Manufacturingにとって、Fuse X1はまさに画期的でした。このスピードのおかげで、わずか数日でお客様に数千点もの部品を提供できています。また、サポート材を必要としないSLS技術のおかげで、お客様はより自由な設計が可能になりました。最小0.5ミリmm厚の壁や最長600mmの部品などを造形可能でありながら、大容量のビルドが丸ごと24時間以内に完了します」
Evan Labelle氏(Autotiv Manufacturing CEO)
Fuse X1を導入したことで、AutotivはSLS部品の生産量を増やすことができました。Form 3Lの高速プリントと1回の造形で多種多様な部品を製作できる能力により、Autotivは大型部品と数千点もの小型部品をすべて短納期で納品できます。
AutotivはFuse X1に加えてFuse 1+ 30W 3Dプリンタも活用し、材料を定期的に入れ替えることで、すべてのSLS材料を顧客に提供できるようにしている。
AutotivではFDM 3Dプリンタも常に稼働している。
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試作品の高速製作も、実製品用部品の製造も、どのようなニーズにもお応えします。Formlabsは専門のスペシャリスト集団として、お客様や企業のニーズを的確にサポートします。
Fuse X1でスループットが3倍に
「Farsoonで容量いっぱいに造形すると、約70時間かかります。Fuse X1は同等の造形サイズで24時間ごとにサイクルを回すことができるので、実質的に3倍のスループットを実現できます。また、Fuse X1は設置面積がコンパクトなので、同じスペースにより多くのプリンタを設置できます」
Evan Labelle氏(Autotiv Manufacturing CEO)
Fuse X1は、省スペースで導入しやすい工業品質のSLS 3Dプリンタです。造形容量は63Lと、Fuse 1+ 30Wの8倍。Autotivは大型部品や数百点もの部品を最小限のスペースで高密度に造形し、すべてを24時間以内に完了させています。
Fuse X1の導入前は、Farsoon SS403P(写真右)で大型部品や大量の部品をプリントしていた。Fuse X1(写真左)は設置面積がコンパクトでありながら、スループットは約3倍。
生産量はパッキング密度に影響されます。いくら造形容量が大きくてもパッキング密度が低いと、造形容量は小さくてもパッキング密度が高いビルドよりも1回で造形できる量が少なくなります。Fuse X1では、Fuse 1およびFuse 1+ 30Wの熱処理性能がさらに向上し1秒間に700倍もの熱データを処理します。パッキング密度に制限があるMJF(マルチジェットフュージョン)とは異なり、Fuse X1はパッキング密度やビルドチャンバー内での配置に制約がありません。自動温度調整機能を搭載したFuse X1は、リアルタイムで温度を調整し無制限のパッキングを実現します。LaBelle氏は、20~30%のパッキング密度で造形することが多いと言います。
以前はFarsoon SS403Pで大型部品を造形していたAutotivですが、1サイクルに約70時間かかっていました。Fuse X1はサイクルタイムが約24時間のため、AutotivはFarsoonで1回の造形にかかっていた時間で2〜3回の造形を効果的に行うことができます。これにより、スペースを増やすことなく生産量を拡大し、より短いリードタイムで大型のSLS製品を顧客に提供できるようになりました。
| Farsoon SS403P | Fuse X1 | |||
|---|---|---|---|---|
| プリンタサイズ | 2470 × 1500 × 2145 mm | 1577 x 832 x 1926 mm | ||
| 最大造形サイズ | 400 × 400 × 450 mm 72 L | 330 × 330 × 575 mm
63 L | ||
| 造形時間(フルビルド) | 〜70時間 | 〜24時間 | ||
| プリンタ費用 | 〜$294,000 | $97,500 |
Print Intelligence™で失敗を防止
Fuse X1には、プリントプロセスのあらゆる段階で監視・適応・保護を行うAI支援型のリアルタイムインテリジェンスアーキテクチャ、Print Intelligence™(スマートプリント)が搭載されています。この新機能では、問題が発生する前に検知することで、失敗するたびにユーザーが介入しなくてよい環境を作り出します。
LaBelle氏は、Print Intelligence™によって材料の節約ができると述べています。失敗したまま造形が続行されるとパウダーが無駄になりますが、Print Intelligence™が問題を検出すると、影響を受けた部品を以降のレイヤーから選択的に除外することで材料を節約します。影響を受けていない部分はそのままプリントが続行されるため、時間の節約にもつながります。
高品質部品の製造
「Fuse X1で初めて大型パーツを造形し、測定したときのことを覚えています。寸法精度の高さに驚きました。この部品は高さが約340mmで、誤差は0.2mm程度でした。SLSとしては驚きの精度です」
Evan Labelle氏(Autotiv Manufacturing CEO)
LaBelle氏は、Fuse Sift X1でパウダーを回収する。Fuse Sift X1はFuse Siftの大型バージョンで、Fuse X1による造形品の後処理を目的に設計。
Fuse Blast High Capacity KitをFuse Blastに追加することで、Fuse X1で造形したパーツのパウダー除去・研磨が可能。
Fuse X1でプリントしたパーツは、Fuse Sift X1で後処理と未焼結パウダーの回収が行われます。Autotivでは、Fuse Blastを使ってパウダー除去と研磨を行っています。LaBelle氏によると、Fuse Blastを導入する前はビルド内のすべてのパーツを分解してクリーニングするのに5〜6時間かかっていたそうです。「ビーズブラストを使った作業が多すぎて肩を痛めた人もいました」と言います。Fuse Blastを導入することで、作業時間だけでなく人件費も大幅に削減できます。「Blastのスイッチを入れた後は、その場を離れることができます。あの単調なプロセスをすべて自動化してくれるんです」
Fuse Blastのブラスト処理により、造形品は滑らかで半光沢のある表面に仕上がりますが、Autotivは用途に応じてCerakoteセラミックコーティングなどでコーティングや塗装を施すこともあります。これにより、希望の表面仕上げを実現するだけでなく、3Dプリント部品の性能を向上させることも可能です。
Autotivは造形品にセラコートを施すことで、希望の仕上がりや機械的特性を実現。
自動車や航空宇宙産業向けの部品の場合、塗装やコーティングで仕上げることが多い。
パッキングの最適化
「パッキング用の機器を複数台所有していますが、年間1万ドル以上のサブスクリプション費用がかかるので、できれば使いたくありません。すべてをPreFormで完結できればいいなと思っていました。機能が充実していて、信じられないほど効率的ですから」
Evan Labelle氏(Autotiv Manufacturing CEO)
Fuse X1の造形準備は、Formlabsの無償造形準備ソフトウェア「PreForm」で行う。
Fuse X1用のプリントジョブは、Formlabsの無償造形準備ソフトウェアPreFormで、Fuse 1+ 30W向けと同じように簡単に準備できます。ワンクリックで造形を開始することも、Formlabs製品ならではの直感的なワークフローで工業品質の造形設定に調整することも可能です。造形容量に十分な空きがある場合は、プリント中に造形対象のパーツを追加することも可能です。Fuse X1でプリントを開始した後に別の注文が入った場合でも途中でパーツを追加できるため、プリントを一度完了させてから新しいプリントを開始する、といった時間を節約できます。
Fuse X1の導入で需要に対応
3Dプリント部品の短期納品に対する需要の高まりに対応するため、AutotivはFDM、SLA光造形、SLS方式の3Dプリンタを増やしながら製造能力を拡大しています。今回Fuse X1が追加で導入されたのも、その一環です。
「コンパクトな設置面積のおかげで、大型のSLSプリンタと同じスペースに複数台のFuse X1を設置できます。さらに多くの材料を処理できる機械で満たすことができるので、より多くの部品をお客様に提供できるようになりました」
Evan Labelle氏(Autotiv Manufacturing CEO)
Autotivは、需要に応じてNylon 12パウダーをパレット単位で注文している。一括購入の場合は、ボリュームディスカウントにより割引価格で購入できることもメリットの一つ。
Autotivは今後の拡張計画の一環として、複数台のFuse X1プリンタの導入を検討している。今回のベータ版ユニットはその第一号。
パウダー材料をまとめて購入することでボリュームディスカウントが適用されるため、高速プリントが可能なFuse X1は造形単価を低く抑えることができ、迅速な投資回収が可能なことで、AutotivはFuse X1を使ってSLS 3Dプリントの生産規模を拡大しやすくなりました。
「Fuse X1は、既に所有している同等のSLSシステムと比較して初期費用が約半分、スループットが約2倍になるため、投資回収のスピードも約5倍になりました。投資を迅速に回収できることも魅力の一つです」
Evan Labelle氏(Autotiv Manufacturing CEO)
Fuse X1の詳細については、こちらから動画をご確認いただくか、Formlabsまでお問い合わせください。