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SLAプリント用のモデルの方向づけに関するベストプラクティス

SLAプリント用のモデルの方向づけに関するベストプラクティス

モデルをプリンタに置く向きによって、プリントが成功するか失敗に終わるかを左右する大きな違いが出ます。3Dプリントにおけるオリエンテーションとは、ビルド容積内でのオブジェクトの配置のことを指します。モデルの方向づけに成功すると、モデルの安定度が増し、表面の仕上がりが良くなり、プリント適性も高まります。

モデルの向きに関するベストプラクティスには、以下のようなものがあります。

ヒント:

モデルの向きは、円形のマニピュレータを使って自由に調整できます。マニピュレータを表示するには、メニューバーのView(表示)> Show/Hide Manipulators(マニピュレータの表示/非表示)をクリックします。

造形時間を短縮する

モデルに角度を付けて造形しようとすると、モデルを支える各サポート材の長さに違いが出てきます。Form 2で造形する時は、長めのサポート材をワイパー側に近づけると、良い結果が出やすくなります。これにより、最終レイヤーでのワイパーの移動距離が短くなり、モデルの造形時間を短縮することができます。Formlabs LFSプリンタ(Form 3やForm 3Lなど)で造形する場合、PreFormでパーツの向きをミキサー側に近づけることで、造形時にLPUがX軸に沿って移動する距離を最小限に抑えることができます。

ヒント:

モデルのRaft Type(ラフトの種類)を変更すると、プリントの初期レイヤーの時間を短縮できます。

平面を傾ける

広い平面部分を 10–20ºの角度に傾けるようにモデルの向きを変えると、プリントの成功率を格段に上げることができます。モデルに角度を付けてプリントすると、各レイヤの表面の広さを狭めることになり、プリントするパーツがタンクに接触する範囲も小さくなります。表面の広さを狭めるということは、ビルドプラットフォームが各レイヤを引き上げる時にプリント中のパーツに加わる力も減少します。

交差箇所の完全性を保つ

モデルの特徴部分が枝のように伸びて交わる時、その交差箇所に亀裂が入ったり、分離したりすることがあります。それを防ぐには、交わる特徴部分がビルドプラットフォームの方向に向くようにモデルの向きを変え、枝のように伸びる特徴部分のベース部を共通化させます。そうすれば、レイヤが交差箇所で引っ付かずに、それぞれの方向に別れて伸びるようになります。

注記:

亀裂やひび割れは、Elastic 50AレジンとFlexible 80Aレジンで最も顕著に見られます。レジンの硬度が高ければ高いほど、パーツの分離やひび割れが起きる確率が下がります。

オーバーハングを防ぐ

パーツはレイヤごとにプリントします。各レイヤは通常、その前にプリントされたレイヤの上に重なるようにプリントされていきます。適切なサポート材がないと、これらのオーバーハングはプリントできないか、未発達なフィーチャーとして部分的にしか形成されません。

オーバーハングによってプリントが失敗してしまうのを防ぐには、モデルの向きを変え、すべてのレイヤがその一つ前に完成したレイヤの上にプリントするようにします。スライサーツールをモデルにスライドさせ、各レイヤーを確認し、サポートされていないフィーチャーやミニマがないことを確認します。

ヒント:

右側のスライダーをドラッグしてモデルをスライスし、造形品をレイヤーごとに確認します。

ミニマを削減する

どのモデルにも、ミニマは存在します。ミニマとは、モデル面の最も低いポイントのことです。モデルを回転させ、ビルドプラットフォームに面したモデルを違う角度から見ると、モデル面の最も低いポイントが変わり、各レイヤがどのようにその前のレイヤの上にプリントされるかも変わります。

ヒント:

PreFormを使用して、サポート材のないミニマムを表示し、解決します。

吸引カップを防ぐ

中が空洞のモデルや表面が窪んでいるモデルは、プリント中に吸引カップが発生する恐れがあります。PreFormでキャビティを上向きにすると、造形品とレジンタンクの間に空気が閉じ込められ、吸引力が発生して造形品がタンクに張り付いたり剥がれたりします。

PreFormを使用して、吸引カップを表示し、解決します。

ヒント:

内部や密閉された空洞(中空の球体など)があるモデルの場合、3Dデザインパッケージを使って空洞を埋めるか、排水穴を追加し、造形中の吸引を最小限に抑えます。

変更内容を保存する

モデルの向きを調整して造形しやすくなったら、FORMファイルとして保存し、向きの設定変更を保存します。