技術白書
X軸のレイヤーシフト(Form 3世代)
X軸のレイヤーシフト(Form 3世代)
X軸レイヤーシフトは、プリント中にモデルのレイヤーがビルドプラットフォーム上で左右にずれるプリント不良の一種です。この歪みはX軸方向にのみ発生し、プリントジョブ内のすべてのモデルに同じように影響します。
Form 3世代プリンターのレーザーユニット(LPU)には、造形中にレジンを硬化させるレーザーが搭載されています。LPUは、レジンタンクの下にあるX軸リードスクリューに沿って左右に移動します。時間の経過とともに、X軸リードスクリューのアンチバックラッシュ(ABL)ナットが劣化し、リードスクリューのグリースに黒い残留物が残ることがあります。この破片が原因で、LPUの筐体が停止したり、造形中にノイズが発生したりすることがあります。このスタリングはレイヤーシフトを引き起こします。プリンターはLPUがずれた状態で通常通り動作を続け、誤った位置でレイヤーを活性化させます。
X軸のレイヤーシフトは、さまざまな結果をもたらします。
- モデルが一度だけシフトすることもあります。この場合、モデル全体が前のレイヤーの左または右にずれて造形が始まります。
- 複数のシフトがある場合、X軸に沿って間違った位置に構築されたレイヤーのセットが複数表示されます。ずれが大きい場合、造形品がビルドプラットフォームの端からはみ出してしまうことがあります。PreFormではこのようなパーツの配置はできないため、これはレイヤーシフトが発生している明確なサインです。
- シフトは、サポート材やモデル自体のプリント前にラフトをプリントしている間に発生することもあります。
モデルの形状やずれの程度によっては、ずれたレイヤーが他の部分で十分に支えられなくなり、プリントが失敗する可能性があります。
視覚症状
- モデルが造形中にビルドプラットフォーム上で左右にずれる
- レジストレーション(位置合わせ)が不十分
- モデルの一部がビルドプラットフォームの端からはみ出している
よくある原因
- ABLナットのネジ山潰れ
- X軸ネジの汚れ
- LPUの較正問題
トラブルシューティング手順
- ずれがプリンタのX軸(左右)方向にのみ発生していることを確認します。Y軸に沿ったシフトやZ軸に沿った寸法の不正確さには、それぞれ異なる原因とトラブルシューティング手順があります。
- プリンターのX軸リードスクリューを清掃し、潤滑剤を塗布します。クリーニングと潤滑用のキットは、Formlabs Storeでご購入いただけます。
- レイヤーシフトが続く場合は、クリーニングと再潤滑の手順を再度実行してください。
- 送りネジを十分に清掃できない場合、または複数回清掃してもレイヤーシフトが続く場合は、X軸モーターアセンブリを交換してください。部品はFormlabsストアでご購入いただけます。ガイド「X軸モーターアセンブリの交換(Form 3)」の指示に従ってください。
Formlabs Supportに連絡する
上記のトラブルシューティング手順を実行してもプリントの失敗が続く場合は、Formlabsサポートまたは正規販売代理店にご連絡ください。
お客様の問題に対して最速かつ最適な解決策を提供するため、以下の情報をご提供ください。
- 診断ログをアップロードしてください。
- プリンターのシリアルネーム
- シリアルネームは、プリンターの背面パネルに形容詞+動物名の形式で記載されています。
- Home (ホーム)画面に表示されているプリンタの形をしたアイコンをタップします。
- 試行したトラブルシューティング手順
- 例:「PreFormでモデルの向きを変えました」レジンタンクを点検しましたが、どこにも損傷や曇りやゴミが見当たりませんでした。」
- レジンの配合とロット番号
- 積層ピッチ
- ホーム画面でQueue(キュー)をタップします。Queue(キュー)画面が開きます。
- 関連するFORMファイル
- 可能であれば、サポートリクエストにモデルのFORMファイルを添付してください。
- 過去に造形を試みた回数と成功した回数
- 例:「part2.formというファイルを過去に3回造形しました。1回目と2回目は成功したが3回目は失敗した」