メーカーにとって、生産スピードの最大化と高品質の維持を両立させることは何よりも重要です。
本ガイドでは、効果的な治具を内製するためのポイントを解説します。3Dプリントを活用することで工程の短縮やコスト削減を実現しながら、設計者から製造現場の技術者に至るまで、より効率的な製造工程を実現する方法に重点を置いています。
治具・固定具とは?
治具・固定具とは、製造や組立工程において、製品や装置を保持、支持、締結、固定するために使用されるツールです。
治具の最も基本的な用途は、負荷に耐えながらワークを特定の位置で固定し、ワークが公差を超えて変形、移動、回転しないようにすることです。そのため、治具・固定具は、さまざまな製造・組立工程を簡素化・合理化・効率化する生産用治具という大きなカテゴリに含まれます。
治具と固定具の違い
治具と固定具はどちらも製品に接触して使用されること、そしてワーク保持装置とも呼ばれることが共通点ですが、用途は少し異なります。
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治具:ワークや製品を保持すると同時に、工具をガイドして正しい位置合わせを行い、ずれや損傷を防ぐためのツールや装置です。
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固定具:クランプ、ジョー、バイス、チャック、クランクシャフト、その他二次工程中にワークを固定する装置です。
治具も固定具も通常は特定部品の固有形状に合わせてカスタマイズされますが、治具の場合は工具に合わせて設計されることもあります。治具や固定具は、一般的に溶接、穴あけ、成形、アセンブリなどの工程で使用されます。
治具またはガイドがワークピースを保持し、FormlabsのSLA光造形プリンタでDurableレジンを使って造形したツールをガイドする。
Dorman Productsの加圧ホース試験およびゴー/ノーゴーゲージ用のテスト用治具(右)。Form 3でGreyレジンを使って3Dプリントしたもの。
3Dプリントでカスタムの溶接治具を迅速に製作
迅速かつモジュール化可能な溶接治具を活用して加工プロセスを合理化し、金属部品のラピッドプロトタイピングや小ロット生産を高速化する方法をご紹介します。FormlabsのR&Dマシンショップコーディネーターが、設計ガイドライン、ツール温度研究、実例、コスト分析など、3Dプリント製溶接治具の製作方法とベストプラクティスをご紹介します。
治具・固定具の用途
治具は様々な生産工程で使用され、効率向上 、問題の解決 、コスト削減などに貢献しています。生産メーカーは、フライス加工、成形加工、切削加工などの繰り返しが多い工程には標準化された大型の機械を使用しますが、その機械で作られる製品はそれぞれ異なります。治具と固定具は、1台の機械でさまざまな製品の加工を可能にするソリューションなのです。
通常、多くの設備メーカーが加工機と一緒に生産用治具を供給していますが、そうした治具は想定された一定範囲の部品に適合するよう標準化されています。このような標準化は重くかさばる金属部品になりやすく、取り回しが悪いうえ、機械購入者が製造したい製品のすべてに対応できない可能性があります。そのため、新しい製品やプロセスが登場しても同じ機械を有効に活用できるようにするためには、カスタムの治具や固定具が必要になります。
治具と固定具の種類
治具・固定具は、生産工程や部品の数だけ種類があり、それぞれ特定部品に対して特定の役割を果たすよう設計されています。ブロックのように単純なものから、複数の部品からなるクランクシャフトのように複雑なものまで、その形も様々です。
ここでは、生産現場でよく使用される治具と固定具の種類をいくつかご紹介します。治具の多くは固定具としても使用できます。つまり、工具をガイドするために使われる治具が、ワークを所定の位置に保持するために使われることもあるのです。
| 冶具 | 固定具 | |||
|---|---|---|---|---|
| 成形治具 | ソフトジョー固定具 | |||
| 加工用治具 | クランプ | |||
| 治具 | 万力 | |||
| 塗装・コーティング・後処理用治具 | チャック | |||
| フォーミング治具 | クランクシャフト | |||
| 点検・確認用固定具 |
治具、固定具、交換部品はいずれも生産用治具に分類される。社内で効率よく低コストで3Dプリントすることで、ダウンタイムの削減や生産性の向上を実現できる。
カスタム治具・固定具の作り方
従来、治具や固定具は成形、切削、またはフライス加工で製造されることが多く、最終的に治具を使用する機械のメーカーによって製造されることがほとんどです。例えばドリルメーカーであれば、ドリルとともに一連のドリルガイド用治具を製造し、提供することがあります。こうした治具・固定具はいくつかの部品には対応できますが、ごく一部の製品向けにしか設計されていないため、新製品や仕様変更が発生した場合に生産メーカーが困ることになります。
このような制約から、3Dプリントが治具や固定具などの生産用治具の製造方法として活用されるようになってきています。3Dプリント製の治具や固定具は、オンデマンドでの内製が可能で、少量生産やカスタマイズが求められる用途でもコスト効率よく対応できます。
カスタム治具・固定具の設計
カスタム治具・固定具の設計は、3Dプリントのように複雑形状に対応できる測定ツールや製造方法があれば、比較的容易に行えます。まず、部品や設備のCADデータ、キャリパによる測定値、または3Dスキャンデータに基づいて、CADでモデルを設計します。出来上がった設計は、そのまま3Dプリントや加工で製造することも、型を作るための原型として使うこともできます。
カスタム治具・固定具設計のベストプラクティス
カスタム治具・固定具の設計プロセスを最適化する方法はいくつかあります。
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形状の複雑さを高める:3Dプリントでは、複雑な形状や数字、名前、日付、その他関連情報を追加コストなしで設計に組み込むことができます。
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部品点数を減らす:これまで、複数部品から成る治具・固定具を成形するのはやや難しいこともありましたが、3Dプリントなら一体で造形が可能なため、ワークフローを簡素化できます。
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データム要素を設計に組み込む:完全な直角などの理想的な形状を備えた治具や固定具は、完成品の検査がより簡易かつ正確になります。
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補強して剛性を高める:補強リブやフィレットを追加することで、製造単価や製作時間を劇的に増加させることなく、構造強度を高められます。
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ねじヘリサートを追加して耐久性を高める:3Dプリント部品にヘリサートやポケットを設け、ボルト締結時にナットを保持できるようにすると、3Dプリント製治具の耐久性が向上します。
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切り屑を逃がせる設計にする:治具や固定具に溝やチャネル、丸みをつけることで、サブトラクティブ工程で発生した切り屑や余分な材料を除去しやすくなります。
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ユーザーエクスペリエンスを考慮する:治具や固定具を片手で使用でき、配置エラーも簡単に識別が可能で、人のサポートや操作なしでワークを保持できるような設計にします。
3枚のプレートをボルトで固定する典型的な形のコーナーロケーターをフライス加工で製作する場合、プレート間の隙間に切り屑が入り込んでしまう。
3Dプリントの場合、角をアール形状にし、切り屑を流せる溝を設けることで、継ぎ目のない形状を追加コストをかけることなく製作できる。
カスタム治具・固定具の材料
治具や固定具は様々な材料で作ることができ、多くの場合、治具が使用されるワークフローと同じ材料・工程で作られます。通常、メーカーがこうした治具を作る時には内製または外注で、金属(時にはPOM、またはデルリンなどの樹脂を使用するケースも)を切削して作る方法が一般的ですが、切削加工にはCAMの設定と加工機の設備やオペレータの人件費が必要となります。また、多くの治具は複数の部品で構成される複雑な構造のため、その分加工の難易度も上がります。外注の場合は何週間もの製作期間と高額なコストが必要となるため、必要な治具をカスタムで、かつ短期間で製作することは難しくなってしまいます。しかし、治具にかかる負荷の大きさによっては、必ずしも金属製でなくても良いケースも存在します。
材料を選ぶ際は、コスト、製造の容易さ、製作期間、構造要件などを考慮する必要があります。様々なプラスチック材料を使ったカスタム治具・固定具は、アディティブマニュファクチャリングだけでなく、フライス加工のような従来の後方でも製作できます。
Ashley Furnitureでは、加工業者に外注していた固定具を3Dプリント製に置き換えたことでコストを半減。
Form 3シリーズSLA光造形プリンタでDurableレジンを使って造形された写真の位置決めピンは 、シンプルなグリッド上でピンを素早く再配置する。
日本の甲子化学工業の自動組立機では、リフトやグリッパなど、SLS 3Dプリンタで造形した治具・固定具が数多く使用されています。
FormlabsのElastic 50AレジンやFlexible 80Aレジン のような柔らかいゴム材料から、PEEK、Formlabs Rigid 10Kレジン、Nylon 12パウダーのような硬く高強度な材料まで、幅広い材料特性から選ぶことができます。ESDレジンのような特殊材料には、静電気放電を安全に消散させるなど、電子機器アセンブリのような用途に不可欠な独自の利点があります。
材料の選択肢が広いことで、生産用治具メーカーは切削や成形で作る既存の生産用治具を無駄にすることなく、性能に応じて適切な設計や材料を選ぶことができます。アディティブマニュファクチャリングによるプラスチック製の治具や固定具は、一般的に製作期間が大幅に短く、数時間で内製することができます。
ただし、非常に高温な用途や極めて大きな荷重がかかる用途、同じ工程を何百回・何千回と繰り返す用途では、耐摩耗性や耐久性が重要になるため、依然として金属製の治具や固定具を使う必要があります。金属製の生産用治具はプラスチック製よりも高価で、製作期間は最低でも2週間かかることが多く、重量も大きいため人間工学的にも不利になります。
カスタム治具・固定具の製作方法
治具と固定具は通常、少量生産または単品としての製作が求められます。1つの生産用治具が同じ工程で繰り返し使用されることもあれば、繰り返しのないカスタム工程に使用されることもあります。必要な数量に応じて、ほとんどの場合はフライス加工のように材料の塊から部品を削り出すサブトラクティブ工法か、3Dプリントとしても知られるアディティブマニュファクチャリングで製作されます。この2つの工程は、高精度なカスタム品の製作に適しており、成形のような多工程の従来工法よりも製作期間が短く済むことがよくあります。
高温または高負荷がかかる用途で金属製の治具が必要な場合は、加工による製作が適切です。しかし、精度と材料の入手可能性の両面で3Dプリント技術が進化するにつれ、より低コストで迅速な代替手段として活用できる場面が増えてきました。多くの場合、生産メーカーはRigid 10KレジンやNylonパウダーのような高機能ポリマーを用いることで、これまで金属でしか製作できなかった治具や固定具にも対応できます。
カスタム治具・固定具の3Dプリント
ここ数年の間に、高精度3Dプリンタが手頃な価格で入手できるようになり、使いやすさと信頼性も向上しました。その結果、3Dプリントは多くの企業で導入される一般的な技術となった一方で、市場に存在する様々な3Dプリンタから適切なものを選定することも難しくなってしまっています。こちらの技術ガイドでは、現在最も普及している3Dプリント方式であるFDM(熱溶融積層)、SLA光造形、SLS(粉末焼結積層造形)の3つの方式を比較します。
治具を3Dプリントで製作する場合、速さと使いやすさ、コストの観点からFDM方式が多く選ばれます。製作したい治具の要件に以下が含まれる場合には、SLA光造形やSLSの方が適しています。
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精密な形状、高精度、滑らかな表面品質が求められる
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強度や耐久性など、優れた機械的特性が求められる
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複雑な設計
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高い生産能力
以下の表では、SLA光造形かSLSのどちらかを用いて生産用治具の製作を行う際に考慮すべき事項をまとめています。詳細については、Formlabsの造形方式の比較をご参照ください。
SLA光造形 - Formシリーズ
- 緻密かつ高精度で滑らかな表面品質
- 幅広い材料の選択肢
- 使いやすさ
- 導入しやすい本体価格
| SLA光造形 - Formシリーズ |
|---|
| 緻密かつ高精度で滑らかな表面品質 |
| 幅広い材料の選択肢 |
| 使いやすさ |
| 導入しやすい装置価格 |
SLS方式3Dプリント - Fuseシリーズ
- 長期使用が可能な高強度・高耐久の治工具
- サポート材不要で複雑形状にも対応
- 高い生産能力
- 高ボリューム生産で高いコストパフォーマンス
| SLS方式3Dプリント - Fuseシリーズ |
|---|
| 高強度・高耐久の治工具 |
| サポート材不要で複雑形状にも対応 |
| 高い生産能力 |
| 量産時にも高いコスト効率 |
3Dプリント治具・固定具の利点
3Dプリントとしても知られるアディティブマニュファクチャリング(AM)は、生産用治具を迅速かつ低コストに内製するための強力な手段となります。治具・固定具を3Dプリントすることで、メーカーはサプライチェーンの管理性や業務効率の向上、コストの削減、ミスや破損品・廃棄物の低減を実現できます。
3Dプリント治具・固定具の導入しやすさ
3Dプリンタは、間接費や設置スペースを比較的低く抑えながら導入することができます。Formlabs Form 3+のようなデスクトップサイズ3Dプリンタの場合、$2,500程度から導入が可能で、幅広い材料特性に対応しています。Formlabs Form 3Lのようなベンチトップサイズの光造形プリンタや、Fuseシリーズのような工業用SLS 3Dプリンタも比較的導入しやすい価格帯にあり、従来の大型3Dプリンタのような複雑なインフラを必要としません。
Form 3+は、低コストで工業品質のプリントが行えるデスクトップサイズのSLA光造形プリンタ。
直感的で誰もが簡単に扱え、省スペースな装置サイズ、そして1,000万円以下で導入できる価格が特徴のSLS方式3DプリンタFuseシリーズ。
サプライチェーンのコントロール強化
こうした技術を社内に持つことで、たとえば熱成形や塗装などの特定工程を担当する従業員でも、3Dプリント設備に容易にアクセスし、カスタム治具・固定具を製作できます。一連の工程は1日以内に完了するため、ダウンタイムの削減とワークフローの即時改善につながります。メーカーは生産に関わるより多くの要素を自ら管理できるようになり、カスタム治具・固定具がワークフローに即座にプラスに働く領域を容易に特定できます。
3Dプリント製治具・固定具で破損品を減らす
3Dプリントは、製品や設備の破損を減らすための治具・固定具を作るうえでも有効なソリューションです。万力やクランプのような従来のワーク保持システムでは、不定形な形状や繊細なディテールを持つワークを十分に固定・支持できません。無理に用いると、うまくフィットせず無理な固定によってワークが損傷する原因になり得ます。一方、柔らかめの材料で3Dプリントした位置決め固定具なら、削り出しのプラスチックや金属ブロックで作られた硬い固定具に比べ、組立工程で生じる衝撃を和らげられる可能性があります。
ケーススタディ
加工機:自動旋盤用のカスタム治具
オーストリアの自動車部品サプライヤーPankl Racing Systemsは、競技車両や高性能車、航空宇宙分野で使われるエンジンやドライブトレイン部品の開発を専門としています。同社は、SLA光造形でカスタムメイドの治具製作を内製化しています。
ある二輪用のギアボックス・アセンブリを製造する案件では、スチールを自動旋盤で複数回に分けて加工する必要がありました。自動旋盤による各段階の切削では、個々のギアの種類ごとにカスタムメイドの治具が必要になります。外注の場合、納期が6週間後になることがわかっていました。FormlabsのSLA光造形3Dプリンタで治具製作を内製して以来、製作期間を90%、コストを80〜90%削減でき、合計で€150,000もの節約につながりました。
上画像の治具は旧Toughレジン(現 Tough 2000レジン)で造形され、標準品のシャトルを使ってコンベアベルトに固定された。各治具は側面に固有の識別子と共にプリントされている。
Panklは、Formlabsのプリンタと材料を活用して生産および組立工程を効率化し、コストを削減している。
サイズの異なるシートの熱成形:Productive Plasticsのクランプ固定具
熱成形は、プラスチックシートを加熱し、真空、圧力、または機械的な力で希望の形状に成形する製造プロセスです。Productive Plasticsのある案件では、機械のクランプフレームが金型より大きかったために、カスタムのスペーサー固定具が準備できるまで作業を止めるか、不必要に大きなプラスチックシートを使ってコスト増を受け入れるかしかありませんでした。そこで同社は、金型とフレームの間隔を適正化するカスタム固定具を、社内の3Dプリントで製作することにしました。
同社はこのクランプ治具を0.63cmのスペースを確保できるよう設計。強度と耐久性を確保するため、Fuse 1でNylon 12パウダーを用いて3Dプリント。
追加の仕上げ工程は不要で、固定具はそのまま装置に取り付けられた。
治具・固定具のコスト
これまで、カスタム部品の製作は高コストな工程でしたが、アディティブマニュファクチャリングの進歩により、カスタマイズ生産がより手頃で導入しやすいものになりました。治具・固定具に関して言えば、これまで標準部品に頼るしかなかった特定工程にもしっかりと適合する、幅広い形状を実現できることを意味します。カスタム仕様のオンデマンド治具・固定具の活用により、各種組立や梱包などの手作業工程も大幅に簡素化され、従業員の負担を軽減しながらより付加価値の高い作業に時間を振り向けられるようにします。
| 3Dプリント | CNC加工 | |||
|---|---|---|---|---|
| 製作期間 | 5~9時間 | 2~3週間 | ||
| コスト | $9〜$28 | $45〜$340 |
Pankl Racing Systemsの治具製作にかかるコストを比較した場合、3Dプリントによる内製は加工外注の1/48の時間と1/12のコストで製作できている。
内製か外注か
3Dプリントを活用して治具・固定具を内製することで、課題の発見から解決までの距離が縮まり、ダウンタイム削減が見込めます。製造フローを熟知した従業員は、問題が発生する前にその兆候を捉え、工程を円滑化する治具・固定具を事前に設計できます。同僚と密に連携することで、現場の課題を洗い出し、工程をより安全で効率的、かつ正確なものにする治具・固定具を24時間以内に設計することも可能です。
それに対して、治具・固定具の外注は本質的に後追い型です。問題発生後にそれを解決するためのカスタム生産治具を発注すると、数日から数週間のダウンタイムが生じることがあります。
外注か内製か:SLS方式3Dプリントが適するケースとは?
本技術資料では、SLS方式3Dプリンタでの内製と、SLSプリント品を外注で製作した場合を比較し、SLS 3Dプリンタの導入の費用対効果の評価を行います。
カスタム治具・固定具の製作を始める
現代の工場は、刻々と変化するニーズに常に対応しながら、効率と機敏性を備え、競争力を維持し続けるための新たな方法を見つける必要があります。企業はすでに、ラピッドプロトタイピング、迅速な治工具製作、実製品用部品の製造など、他の用途でも社内3Dプリントを活用しています。これらの用途で3Dプリント品が従来工法を置き換えている様子については、Formlabsの各種ガイドをご覧ください。
カスタムで作る治具・固定具は、ダウンタイムの削減、効率向上、材料ロスや設備損傷の回避、生産性向上など、生産のあらゆる側面を改善し、製造現場に大きなメリットをもたらします。社内に3Dプリント技術を持つことで、生産を担うチーム自身が工程の主導権を握り、自社の独自ワークフローに合わせたカスタム部品を製作できます。
3Dプリントは、幅広い材料特性を提供するとともに、あらゆるワークフローをサポートする高強度かつ複雑形状の治具・固定具を、手頃なコストで製作できる手段となっています。SLA光造形とSLSはいずれも導入しやすく、既存の工場環境にも容易に組み込めるため、メーカーはすぐに作業を開始することができます。
治具・固定具の設計と製造に関する詳細なガイドラインについては、ホワイトペーパーをダウンロードしてご覧ください。また、以下から3Dプリントのスペシャリストにもお気軽にご相談ください。お客様の用途に最適なソリューションを考えるお手伝いをいたします。