ヒント:
レジンのこぼれが広範囲に及んでいる場合や、レジンがプリンター内部にまで達している可能性がある場合は、直ちにFormlabsサポートまたは正規販売代理店にご連絡ください。レジンがこぼれた際のクリーニング方法(Form 4L世代)
レジンがこぼれた際のクリーニング方法(Form 4L世代)
レジンがこぼれた場合は、すぐに拭き取り、プリンタを点検し、プリンタの外観や機能への影響を最小限に食い止めるようにしてください。ここでは、レジンこぼれの主な原因やレジンこぼれを防ぐ方法についてご説明します。
レジンがこぼれた直後の対処方法
プリンタを使用している間に、少量のレジンがプリンタの外側に付着する場合がありますが、影響はありません。より広範囲に渡ってレジンがこぼれた場合は、クリーニングをより念入りに行い、プリンターが故障する可能性を確認・軽減するためのサポートが必要になる可能性があります。プリンタ内にレジンが入り込むと、内部の重要な部品やコンポーネントが汚れるか、腐食する原因になる恐れがあります。レジンが非常に広い範囲にこぼれてしまった場合は、その状況全体が分かる写真を撮影し、その写真をFormlabsサポートまたは正規販売代理店に送り、適切な指示を仰いでください。
- プリント中にレジンがこぼれた場合は、Form 4Lのタッチスクリーン上でプリントを一旦キャンセルします。
- その後、できるだけ早くレジンこぼれを拭き取ってください。
- レジンがこぼれた後すぐに拭き取ることが難しい場合、オレンジ色のカバーを閉めた状態にしておくと、環境光によってレジンが硬化してしまうのを防ぐことができます。
概要
警告:
レジンが肌に触れると、皮膚炎またはアレルギー性皮膚反応の原因になる恐れがあります。液体レジンまたはレジンが付着した表面に触れる際は、必ず手袋を着用してください。レジンが皮膚に付着したら、石鹸と水で念入りに洗い流してください。
推奨する備品:
- ニトリル手袋
- 石鹸と水
- 低繊維のペーパータオルまたは使い捨てのマイクロファイバークロス
- IPA(70%以上)
- 綿棒
- 使い捨ての非研磨性の糸くずの出ないワイプ
- Novus 1: Plastic Clean & Shine、または同様のプラスチッククリーナー
- プラスチック製のヘラまたは同様のもの
- 懐中電灯
- 使い捨ての注射器または薬用スポイト
プリンタを点検またはクリーニングする時は、その準備として、プリンタの電源を抜き、プリンタに付いている消費財をすべて取り除きます。
- プリンターの電源スイッチを0の位置にします。プリンタから電源ケーブルを外します。
- LPUにレジンが垂れないよう、まずはビルドプラットフォームから取り外します。
- ビルドプラットフォームの表面にレジンが付いている場合はすべて拭き取ります。金属プレートに液体レジンが付着したまま放置すると環境光でレジンが硬化してしまい、プレートから剥がれなくなってしまう可能性があります。
- プリンタからレジンカートリッジを取り外し、カートリッジの空気抜きキャップを閉めます。
- レジンミキサーのラッチを外します。レジンタンクに蓋をし、レジンタンクとミキサーをプリンターから取り外します。タンクが漏れていないことを確認し、脇に置きます。
- レジンのこぼれが広範囲に及ぶ場合は、こぼれた箇所の写真を撮影し、Formlabsサポートまたは正規販売代理店に共有してください。
プリンタを準備する
プリンターの外側に付いた液体レジンは、プリンターを使い難くすることもあれば、作業に影響する他の表面を汚す原因になることもあります。レジンがカバー、シェルやポートにこぼれたら、きれいに拭き取るようにしてください。
オレンジ色のカバー
- プリンタドアの内側と外側の両方を点検します。
- カバーに液体レジンが付着している場合は、石鹸と水で湿らせたペーパータオルで拭き取ります。
シェル
- シェルに液体レジンが付着している場合は、レジンをペーパータオルで吸い取ります。その際、表面にレジンが付かないようにご注意ください。
- レジンがシェルの表面で硬化した場合、プラスチックのヘラを使って削ぎ落としてください。金属ヘラを使用するとシェルを傷つける恐れがあります。
- プリンターの外側の表面にまだレジンが付着している場合は、水と石鹸で念入りに拭き取ります。

備考:
Form 4Lは左側に溝がある設計で、これによりレジンがこぼれても左側のシェルの後ろまたはプリンターの外に流れ、庫内部品への損傷を防ぎます。

タッチスクリーン
- プリンターのタッチスクリーンを点検します。
- 液体レジンが付着している場合は、少量のIPAで湿らせたマイクロファイバー不織布で全て拭き取ってください。
USBポート、イーサネットポート、電源コネクタ、電源スイッチ

- プリンタ背面のUSBポート、イーサネットポート、電源コネクタ、電源スイッチにレジンが付着していないか点検します。
- ポートまたはコネクタ内部までレジンが入り込んでいる場合は、少量のIPAを含ませた綿棒を使ってレジンを全て取り除きます。
Z軸の点検
Z軸のアセンブリには、ビルドプラットフォームのキャリッジを動かすモーターとボールネジが含まれています。ビルドプラットフォームがスムーズ且つ正確に動くためには、モーターも送りネジも清潔な状態で保つ必要があります。カートリッジスロットの下には、レジンこぼれを防止・軽減できるようドリップキャッチャーが付属しています。
Zタワー
- Z軸タワーにレジンが付着している場合、石鹸水で湿らせたペーパータオルまたは綿棒で拭き取ります。

Z軸モーターとボールネジ
- ボールネジの下に懐中電灯を照らし、タワーの底部にあるZ軸モーターを点検し、レジンがボールネジを伝ってベアリングに染み込んでいないか確認します。レジンがベアリングまたはモーター部まで達している場合は、写真を取ってFormlabsサポートまたは正規販売代理店にご連絡ください。
- ボールネジにレジンが付着しているが、Z軸モーター自体はきれいな場合は、ペーパータオルまたは綿棒と少量のIPAでボールネジのレジンを取り除きます。

ヒント:
ボールネジをIPAで洗浄した場合、ビルドプラットフォームの動作不良を防ぐため、再度造形を行う前にRheolube 362HBまたは同等の潤滑剤でボールネジに潤滑剤を塗布してください。
レジンタンクを点検する
レジンこぼれは、プリント失敗によって引き起こされる場合もあります。また、プリントが失敗するとレジンタンク内に硬化したレジンが残ってしまうこともあります。プリントを再開する前に、レジンタンクを点検し、必要に応じて、タンク内をきれいにしておきます。
- レジンタンクを点検する プラスチック製のタンクスクレーパーを使って、失敗した造形品やタンクの損傷がないか確認します。 プラスチック製のタンクスクレーパーを使って失敗した造形品を取り除き、
- クリーニングシートを造形します。その後、レジンをろ過することを検討してください。
- レジンタンク内のフィルムの消耗・摩耗が激しい場合、またはタンクに亀裂がありそこからレジンが漏れている場合は、タンクを廃棄してください。
リリーステクスチャの点検
リリーステクスチャに液体レジンが付着していると、レジンタンク底面が汚れる原因となり、その後の造形品質に影響を与える可能性があります。
リリーステクスチャに付着したレジンを、使い捨ての研磨剤不使用の糸くずの出ない使い捨ての不織布で拭き取ってください。必要に応じて布をイソプロピルアルコール(IPA)で湿らせ、レジンを完全に拭き取ります。

大量のレジンがこぼれた後の光学部品の取り外しとクリーニング
場合によっては、液体レジンがLPUの端の下に染み出し、LPU、ディフューザーパネル、バックライトユニットを汚染することがあります。クリーニング中にレジンがLPUの端の下に入り込んでいるのが見えた場合は、これらの光学部品を取り外してクリーニングすることができます。
以下のパーツ交換ガイドに従って、LPU、バックライトユニット、ディフューザーパネルを取り外します。ディフューザーパネルにアクセスするには、バックライトユニットを取り外す必要があります。液体レジンやその他の汚れが付着している場合は、糸くずの出ない布に少量のIPAを含ませ、汚れた表面を拭き取ります。再装着する前に、自然乾燥させます。
清掃
レジンおよびレジンで汚染された消耗品は、必ずSDSに従って廃棄してください。石鹸水の入った容器と汚れたペーパータオルまたは綿棒を数日、窓やその他の日当たりの良い場所に置き、レジンが環境光で硬化するようにします。レジンが硬化したら、通常の家庭ごみと一緒に廃棄できるようになります。
備考:
プリンターを電源に再接続する前に、すべてのコンポーネントを完全に乾かしてください。
Formlabs Supportに連絡する
Formlabsサポートまたは正規販売代理店にお問い合わせください。サポートリクエストには以下の情報を含めてください。
- レジンがこぼれた直後の写真
- リリーステクスチャの上からの写真
- レジンの種類とバージョン
- レジンがこぼれた時にプリントしていたFORMファイル
- 診断ログ
- こぼれた原因:
- プリント失敗
- レジンタンクの損傷
- レジンカートリッジのバイトバルブの損傷
- その他(追加情報を記載してください)
レジンこぼれを防ぐ
ここでは、レジンこぼれの主な原因とレジンこぼれを最大限に防ぐ方法についてご説明します。
レジンがこぼれてしまう原因はいくつかありますが、最も一般的な原因は、レジンタンク内に失敗した造形品の残骸が残っていた、レンジタンクが損傷していた、またはレジンカートリッジのバイトバルブが損傷していた、のいずれかです。
造形失敗
造形が失敗すると、造形品全体または一部がレジンタンクに落下することがあります。ミキサーによってそうした状態を検知したらプリンターが一時停止するよう設計されていますが、それでもレジンがこぼれてしまうことがあります。
造形失敗を回避するために、Form 4Lのベストプラクティスを実践してください。
レジンタンクの損傷
レジンタンクが損傷すると、レジンがプリンターに漏れる可能性があります。レジンタンクの保管方法が適切でない(例:別の物体の上に重ね置きした)場合、またはレジンタンクを手荒く扱った(例:硬化したレジンを鋭利なツールで取り除こうとした)場合などは、タンク底部の軟質フィルムに傷がつくことがあります。同様に、タンクに衝撃または強い力が加わると、レジンタンクのプラスチックのフレームが割れてしまうことがあります。タンクフィルムを点検する際は付属のレジンタンク用スクレーパーを使用するようにし、それ以外でもレジンタンク取り扱いの際は常に十分にご注意いただくようご留意ください。
バイトバルブの損傷
レジンカートリッジのバイトバルブが損傷していると、プリンターが過剰にレジンを吐出し、まれにレジンタンクが溢れることがあります。バイトバルブの点検と保護方法については、をご覧ください。