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Nylon 11 CFを使用する

Nylon 11 CFを使用する

備考:

Nylon 11 CFパウダーは、新しいアクティブパウダーハンドリングシステムを備えたFuse 1+にのみ対応します。Nylon 11 CFをFuse 1プリンタで使用すると、マシンに永久的な損傷を与える恐れがあります。

Nylon 11 CFパウダーは、過酷な条件下でも寸法精度を維持する高性能部品の造形に適した、剛性と強度に優れた材料です。Nylon 11 CFは、ナイロンに炭素繊維を加えることで、強度重量比に優れた硬くて強い材料になりました。その結果、自動車や航空宇宙用途に適した材料として選ばれるようになりました。

Formlabsでは、Nylon 11 CFで造形する際、リフレッシュ率30%を推奨しています。最良の結果を得るためには、窒素パージを使用することをFormlabsでは推奨しています。

注:

Nylon 11 CFは、皮膚や粘膜に刺激を与える可能性があります。Formlabsは、SDSのガイドラインにも示しているとおり、個人用保護具(PPE)を使用することを推奨しています。

備考:

炭素繊維の粒子は導電性のため、電子機器のショートを引き起こす原因になる恐れがあります。

推奨用途:

  • 強度の高い試作品
  • カスタム機能部品
  • 金型、治具、固定具
  • 強度が高く軽量な構造部品

備考:

Nylon 11 CFの性能や特定の材料特性の詳細については、安全データシート(SDS)および技術データシート(TDS)を参照してください。Formlabsの材料の安全性や取扱方法の詳細は、SDSを一次情報源としてご参照ください。

他材料との比較

下記の表に、主な材料特性の比較結果がまとめられています:

 Nylon 11パウダーNylon 12パウダーNylon 11 CFパウダー*
引張強さ X/Y/Z (MPa)495069/52/38
引張弾性率 X/Y/Z (GPa)1.61.855.3/2.8/1.6
破断時伸び X/Y (%)40119/15
破断時伸び Z (%)4065
曲げ弾性率 (GPa)1.41.64.2
アイゾッド衝撃強さ (J/m)713274
たわみ温度 (HDT) @ 1.8 MPa4687178
たわみ温度 (HDT) @ 0.45 MPa182171188

* Nylon 11 CFは、炭素繊維の配列により、X軸、Y軸、Z軸で材料特性が異なります。

Formlabs材料の特性について詳しくは、材料特性データシートのライブラリをご参照ください。

Nylon 11 CFで造形する

備考:

Nylon 11 CFパウダーは、新しいアクティブパウダーハンドリングシステムを備えたFuse 1+にのみ対応します。

最良の結果を得るために、FormlabsのSLSプリント用設計仕様に従ってください。サポート記事「プリントを開始する(SLS)」を参照し、PreFormでモデルを開き、方向を決めてプリンターに送信します。

Nylon 11 CFで造形する場合:

  • Formlabsでは、窒素発生装置またはボトル入り窒素を使用して不活性ガス環境で造形することを推奨しています。
  • 安定したプリント結果を得るために、不活性ガス雰囲気内でNylon 11 CFをプリントする場合、リフレッシュ率を30%に設定することを推奨します。
  • Nylon 11 CFパウダーは、Fuse Siftのホッパーの中に長時間滞留すると底に沈降してしまい、パウダーの流れを良くするために攪拌する必要が出てくる場合があります。

新鮮な未使用のパウダーはプリンタのホッパー内で固まりやすく、供給不足や造形不良の原因となる可能性があります。未使用パウダー100%でプリントする場合:

  • Fuse Siftを使ってパウダーカートリッジを充填する手順に従い、パウダーを混ぜ合わせます。
  • プリンタのホッパーに、パウダーカートリッジ1個分のパウダーを充填します。1つのカートリッジから充填するパウダーは、造形の充填密度に依存しますが、約1000〜1400層を(通常6〜8時間で)造形するのに十分な量です。長時間の造形を行う場合は、プリンタの材料がなくならないように、造形中にパウダーレベルを監視するようにしてください。
  • ホッパーの底にある撹拌器が見えるようになったら、パウダーを追加する用意をしてください。パウダーを追加する前にホッパー内のパウダーを使いきってください。
  • ホッパーの側面にぎっしり詰まったパウダーの壁ができた場合は、清潔な棒またはそれに類似するその他の工具を使って丁寧に壁を壊してください。

Nylon 11 CFで造形したパーツを回収する

Nylon 11 CFパウダーは、未焼結の状態で塊になり、パウダーカートリッジへの充填がスムーズに行かなくなることがあります。

造形品を回収する前に:

造形品を回収する際に

パウダーカートリッジに充填する前に:

  • パウダーカートリッジに充填する際は、選択したリフレッシュレートに応じて、未使用パウダーを必要な量だけ未使用パウダー用ホッパーに注ぎます。滞留したパウダーが大量に沈殿し、パウダーの流れが悪くなることがあります。追加のパウダーカートリッジについても、必要に応じて同じ作業を繰り返します。

パウダーカートリッジの充填中に発生する問題:

  • Nylon 11 CFパウダーがFuse Siftのホッパー内でスムーズに流れず、パウダーの充填に失敗することがあります。このような場合は、Manual Dosing(手動充填)をタップします。タッチスクリーンの指示に従い、Dose Used(使用済みパウダーの量)とDose Fresh(未使用パウダーの量)をタップしながら、ホッパー内のパウダーを手動でかき混ぜます。推奨の撹拌棒または他の木製の棒などを使い、未使用パウダーと使用済みパウダーをそれぞれのホッパー内でかき混ぜてください。未使用パウダーの入ったホッパーをかき混ぜるときは、長方形のカバー全体を取り外し、ネジと一緒に脇に置いておくとアクセスしやすくなります。

Fuse Blastで造形品をクリーニングする場合:

  • Nylon 11 CFで造形したパーツには自動クリーニングサイクルを使用してください。潜在的に危険な静電気の帯電を避けるため、Nylon 11 CFパウダーを使った造形品はFuse Blastで手作業によるパウダー除去を行わないでください。

プリント完了後から次のプリントまでの間

蓄積したり塊になっているパウダーをプリントごとに適切に清掃しないと、以降のプリントジョブでエラーが生じる原因になることがあります。プリント間に以下のエリアをクリーニングします。

プリント筐体の上部のクリーニング

パウダーは、特にパウダートラフとビルドチャンバーの上部の間のランウェイの上部に蓄積することがあります。ここに蓄積したパウダーが融着して、以降のプリント時にビルドチャンバーに入ってしまうことがあります。掃除機を使ってこの周辺を入念に掃除しておくと、プリントの失敗を防ぎやすくなります。

ビルドチャンバーの上部周辺

トラフの清掃

プリントの合間に、静電気除去機能付きの真空装置を使用して、両方のトラフとリコーターの経路周辺を清掃してください。小型のブラシアタッチメントまたはフレキシブルホースアタッチメントを付けた掃除機を使って、溝の中のパウダーをすべて吸い取ります。必要に応じて、圧縮空気やガスダスターを使用して、手の届きにくい場所のパウダーも除去してください。特に、溝の内壁や角にパウダーが残っていないかを確認してください。

Fuse 1+ 30Wプリンターの溝にTPU 90Aパウダーが蓄積している様子
掃除機で左の溝を清掃
掃除機で右のパウダー溝に溜まっているパウダーを吸い取っているところ

プリント筐体のドアを閉め、フリッパーモーターを移動させて、元の位置に溜まっているパウダーを吸い取ります。

フリッパーモーターを動かすには:

  1. プリント筐体のドアを閉めます。
  2. タッチスクリーンでレンチの形をしたアイコンをタップします。Maintenance(メンテナンス)メニューが開きます。
  3. Motor Moves(モーター移動)をタップします。Motor Moves(モーターの動き)画面が表示されます。この画面では、プリント筐体の各種モーターを手動で作動させることができます。

注:

特に指示がない限り、プリント筐体の扉を開放した状態、あるいは本体上部にあるパウダー関連の動作経路に障害物がある状態で Motor Moves(モーター移動)メニューのオプションを選択しないでください。可動部には押しつぶしや絡まりの危険があります。必要に応じて、タッチスクリーンのStop(停止)ボタンをタップしてモーターの動作を止めてください。

  1. Flipper (Left)(フリッパー左)Flipper (Right)(フリッパー右)ヘッダーの下にあるCW(時計回り)CCW(反時計回り)Home(ホーム)の矢印をタップすると、左右のフリッパーを時計回り、反時計回りに回転させたり、元の位置に戻したりすることができます。フリッパーを繰り返し動かして、パウダー溝がきれいになるまで吸引、清掃します。特に、両方のパウダー溝の内縁や隣接するコンポーネントにパウダーが残っていないことを確認してください。
矢印が溝の内縁を指している左のパウダー溝

リコーターのクリーニング

リコーターを移動し、点検します。半焼結状態のパウダー付着しているようであれば、次のプリントを行う前にリコーターを清掃してください。

リコーターのクリーニング

  1. タッチスクリーンでレンチの形をしたアイコンをタップします。Maintenance(メンテナンス)画面が表示されます。
  2. Motor Moves(モーター移動)をタップします。Motor Moves(モーターの動き)画面が表示されます。
  3. Recoater(リコーター)下の<(左)または>(右)ボタンをタップし、リコーターアセンブリが見える位置まで移動させます。
  4. リコーターに半焼結状態のパウダーが付着している場合は、PEC*PADまたはエタノールで濡らした糸くずの出ないマクロファイバー不織布で清掃してください。
TPU 90A リコーターにパウダーが蓄積している

材料を変更する

Fuse 1プリンターの各世代、Fuse Sift、および関連アクセサリは、一度に1種類のパウダーしか使用できないように設計されています。パウダーの種類を変更する前に、Formlabsが指定する手順に従い、各デバイスの掃除を十分におこなってください。異なる種類のパウダーを混合すると、プリントの失敗やFuse製品の重大な故障につながるおそれがあります。

Formlabsでは、複数の異なる材料で定期的にプリントする予定がある場合、材料の種類ごとに専用のFuse 1世代プリンターとFuse Siftを使用することをお勧めしています。

詳細は、以下のサポート記事をご参照ください。